福島/只見の番所〜古民家の現状〜

【日時】平成18年6月10日(土)〜11日(日)JMRA主催

                    ―JMRA会員坂本さんの 「只見の民家村再生」の夢が現実に―

入梅直前の好天に恵まれた6月10日〜11日「福島/再生古民家に泊まって再生民家村づくりを考える」に参加しました。初日は、所有者の坂本さんの案内で「叶津番所」と「ユイ道場」「五十嵐家住宅」を見学しました。福島只見の叶番所は、かつて長岡、会津若松、小出、沼田を結ぶ交通の要で、武士が常駐する関所で南会津で一番大きな民家でもあります。座敷の奥に主人の間、すぐ脇の階段真上には、格子付窓の娘の部屋があります。囲炉裏の煙は2階〜3階へと立ち上り棟換気で外に排出される。茅葺の雪下ろしと、3b近くの積雪対策は相当なものであろう。
   
叶津番所はの交通の要だった    旧長谷部家住宅は会津一の規模の民家   歴史的建造物として番所を訪れる人々は多い
    
鎧戸のような雨戸  豪雪で茅葺の改修を行った 番所前の蔵、2重屋根  軒から見上げた茅葺の断面  侍が常駐した座敷

隣接するユイ道場は、まさに地産地消・温故知新の新古民家で、オーナー坂本さんの思いが凝縮された施設です。道場を支える柱は3間間隔で地元の栗、杉材が支えます。仕上は柿渋とベンガラを使っています。浴室の石は坂本さん自身で只見川上流で見つけたもの。外観は床下換気や地下水を活用した融雪パイプが廻らされた堂々たる新古民家の多目的道場です。
        
新古民家のユイ道場    多目的に集う=ユイ   2階にはこんなしつらえが・・ 外部には融雪対策も  参加JMRA会員ら

その裏にひっそりと旧五十嵐家住宅も番所同様の文化財として保存されています。タタキ土間は典型的なこの地方の農家の作業場で、農具囲炉裏、ムシロが当時を連想させます。
      
ユイ道場の裏手の旧五十嵐家住宅は、この地方の特徴の棟換気から囲炉裏の煙が蒸気のようにたち込める。
                    
                       タタキ土間に掘られた囲炉裏、ムシロや農具が当時の生活を髣髴させる。

夜は季節の山菜料理と坂本さん絶品のヤマメの塩焼きと地酒と古民家の話で盛り上がりました。「35年前に初めてこの地を訪れた時は9割以上が茅葺民家の群落でした。伝統的なデザインを思い興してほしい。私たちのようによそから入って来た者でも真剣に伝統を守り、保存と再生する思いは地元からも受け入れられ歓迎さえされる。」坂本さんの民家に対する思いは人々の心に確実に届いています。
     
夜が更けはじめた叶津番所。  囲炉裏を囲み地元の方との語らいが心を癒す。 坂本さんのヤマメの塩焼きは絶品だ。
35年前只見を訪れたときの坂本さんの想いは、今も変わらない。只見の民家ビレッジへの夢は実現に向かう。

           
所狭しと出された、この季節の野菜は全部で7〜8種類。都会ではお目にかかれない会津地方の古い漆器、貴重な工芸品。

2日目は、現地再生済み、再生中の民家を見学しました。解体中の古民家をいくつか見学た中でも、旧友五郎屋敷は元南会津郡議員さんの古民家で、2尺はあろうケヤキの胴差や太いヒノキ柱や漆喰を多用したり、付け書院、違い棚のある座敷は位の高い人の住宅と感じます。しかし、昭和の時代にリフォームした水周りは新建材や塩ビ製品を多用したもので相当劣化し保存できるものは、やはり本物だけだと感じました。その他、現地再生中の古民家でハーフビルド(未完成で)販売予定の古民家や完全再生で床暖防、2重木サッシ、ジャクジー風呂、サウナ付という再生古民家も見学でき、あらゆる民家を知ることが出来、大変意義深い体験となりました。
    

     
                   
消え行く民家や町家、取り壊すことなく末長く活用していきたいものです。街並み、景観そしてミクロでは室内生活環境がとても大切と私たちは考えています。持続可能なストック社会に変えていきましょう。アップルではシックハウス診断士1級の担当者がさまざまな住まいの問題解決に積極的に当たっています。現在栃木県内でシックハウス診断士(1級)5名診断士補(2級)30名が登録されています。 シックハウス診断士協会

===大切なものを壊さない。使い継ぎ再生させる。===福島県会津から古材を入荷しました。===

古材でリフォームしませんか?古材の圧倒的存在感!
         
本格的に古民家をほどき、移築しなくても、もっとライトな感覚で古材を生活の中で活用してみましょう。 たとえば、庭に  「いろりの部屋」 や「茶室」・古民家風の 「アトリエ」 などはいかがでしょう。二階の 「使わなくなった部屋」を古民家風にアレンジしてもいいでしょう。厳格なエコロジストではなく、気楽にライトに生活を楽しみたいチルチン人やLOHASな生活。 …そんな人々が急増しています。         リフォームアップル自治医大店 大竹清彦

民家再生トップへ戻る