栃木県・那須郡/那須高原・紅石荘

【日時】平成19年9月1日(土)JMRA主催

            ―那須高原・「紅石荘」/サスティナブルな側面に着目した移築古民家
                          

                                          パッシブソーラーハウス

山梨県北杜市の農家を栃木県那須郡の田園地帯に移築しました。眺望、採光、通風に恵まれた敷地条件を生かし、提供民家の開放的な空間の土間床をパッシブソーラーハウスの蓄熱層として利用しました。古材や古建具の再利用にとどまらず、民家のサスティナブルな側面に着目した再生計画となっています。また、オリジナルデザインのステンドグラスパネルとランプを採用し空間に華を添えています。       主催:JMRA「日本民家再生リサイクル協会 

     外観(東西南北)

        
      瓦屋根に漆喰壁、杉板(ドイツ:ウッドコート仕上)の外観、北側の突き上げ屋根から特徴茶臼岳の眺望がいい。
       
    南側デッキと煙突は居間からの薪ストーブのもの。     北側の機械的なエコキュートの外観が気になる。

夏休み最後の土曜日で賑わう那須高原の幹線道路から少し東に入った静かなところに、今回の藤田邸はありました。約100年の推定築年数のこの民家は北杜市(旧北巨摩郡高嶺町)より昨年移築された民家で奥の座敷部分は増築されています。増築部分は新材が多く使われていますが、なぐり加工の廊下の楢板など、昔のチョウナ跡を連想させる仕上げになっていました。1階床面積が41坪のこの建物は那須連邦からの強い風に抵抗するかのように濃く塗られた杉板と本漆喰の白のコントラストが美しい大壁仕上げ。茶臼岳を望むために設けた2階小部屋にはアルケドアティス網野さんが多様される突き上げ屋根でこの再生民家の特徴になっています。地場の火山質の石を用いたアプローチから玄関に向かうと、きりりとした漆喰に網野さんの奥さんデザインの鮮やかな青のステンドグラスが我々を迎えてくれました。ドアを開けると、伝統工法の小屋組みの直下にオブジェとしてステンドグラスをはめ込んだメタリックな壁がハロゲンライトできらりと輝き絶妙な色彩を醸し出しています。建具を開け中に入ると、力強い小屋組み構造を見上げると主要構造材、板材、造作材にはケヤキが多用されていました。ドイツウッドコートで着色された柱と無塗装の梁の濃茶には、違和感が全くない仕上がりで大変美しい。日中には、やや黄褐色に見える塗り壁は、夕方の傾斜光でややオレンジ色にそして夕刻には、陰影が美しい間接照明と、床からの反射光でより暖色に変化するよう、巧みに照度計算されています。床は、廉価なタイルに間違えられない大判の赤御影石で眠り目地、面取り仕上げ。この暖色系の室内をもつ藤田邸が「紅石荘」と名づけられた由縁です。実はこの床にはもう一つの仕掛けが備えられている。「パシブソーラー」である。冬の日射はかなり奥まで差込み、北側のキッチンの冷蔵庫辺りまで差込み、日中蓄熱される。冬の間もこのパッシブソーラーの輻射熱を補充暖房に使い、あとは一台の撒きストーブで十分と施主の藤田さんは言う。設計者の網野さんは「民家形式のこの大きな空間ならば、温風暖房は効率が悪い。断熱構造の建物にパッシブソーラーの輻射熱利用が適していた」と言います。私たちは、時折、涼しくなった風の心地よさと澄んだ空気をいっぱい吸い込み、夏の終わりの那須高原の四季折々をパッシブに暮らすこの新古民家、「紅石荘」を知る素晴らしい見学会となりました。
  
左:施主藤田氏 右:設計アルケドアティス網野氏
    「玄関〜居間」

    
 3本の梁が玄関ピロティーに突出る(↑玄関側・↓居間側)、漆喰壁と玄関照明のステンドグラスの青のコントラストが美しい。
   
 居間の間接照明が壁を薄紅色に照らす。    玄関のステンドグラスが美しくも怪しく光る。
   
 構造材のほとんどがケヤキ。古材は着色せず清掃だけ。柱と梁の接合部は長ほぞ、込み栓。座敷にあった違い棚は居間に配置。
 冬場は薪ストーブ1台で暖房。御影石の床を蓄熱層として利用するパッシブソーラーが特徴。
 大黒柱・梁:ケヤキ材  床:赤御影石                           トイレは杉板と漆喰壁の組合わせ
   
 南側ウッドデッキにある物干しは、オーナー藤田さんの自作でリールで上下させる。
  
                 
                        ―栃木・足利市で現在、民家再生中―

静かな農村地帯に昔懐かしい風情を残す村「岩木邸」は江戸時代には、この土地で栄えていた名主。現在、県道沿いに立つこの家の母屋は約120年前のもの。昔は街道の両脇に茅葺屋根の家々が立ち並ぶ日本の原風景を残す土地でもあった。最近はテレビの番組でも多く登場するようになった古民家とはいえ、子供の頃には「暗くて寒くて怖い」場所と思い育ったそうです。しかし年を重ねるうちに、いつしか何ともいえない愛着が沸き起こり始めたと言う岩木さん。
今年から再生を少しづつ始められました。「あと100年使い続ける」と。
 屋敷の外観は黒漆喰塗り、内部は土壁ではなく漆喰。当時の位の高さをうかがい知る。
       
 Before⇒After 座敷〜台所
   
 Before⇒After  布団部屋〜居間                                床に福島桐を使用       
   
 
古民家では、歴史文化的な背景を知ることで、ものの真の価値を知ることが出来ます。裏付けある知識を持つことで「先人たちの知恵」のルーツを知ることが出来ます。それらを正しく知ることで、またその知恵をより活用するという長い年月をかけ熟成されてきたし、先人達の知恵を尊び、スローフード、スローライフの精神が芽生えてきたのだと思います。
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