【日時】平成20年5月18日(日) |
市街地の高層マンション建築&『オリンピック村』視察
【凄まじい勢いの中国近代化】
今年オープンしたばかりでピカピカの北京空港第3ターミナル。オリンピックに向けとにかく綺麗で大きく、凄まじい資材をつぎ込んだこのターミナルは100万uと桁違いの大きさだ。中国3番目の大都市そして首都である北京。人口第1位は重慶、2位上海、そして北京と続くメガ都市である。北京の面積は日本の四国ぐらいしかない。そこに1500万人の人々がひしめく。東京はあの面積でありながら1100万人だから、その人口密度は大変なものとお分かりだろう。そこに車社会と成功のステータスシンボルとしての30万台の車が加わり、深刻な環境破壊を生んでいることはよく知られていることだ。人口増加は、北京市外から放射状に伸び続ける高速道路と共に都市が拡大しているが、人口吸収はより高く・・・マンション建築が凄まじい勢いで続いている。今年のマンションの価格相場は2万5000元〜3万5000元(45〜46万円)/u、賃貸マンションの相場は2500〜2600元(4〜5万円)/月という。まさにバブル期の日本を彷彿とさせる状況が続いている。下の写真は、オリンピックが開催される、オリンピック公園周辺のマンションである。内装は驚くほどの近代設備でまさにピカピカ。しかし、急激な近代都市化には、深刻な環境破壊以外の様々な歪を生んでいることは、火を見るよりも明らかである。北京オリンピックの開催目前のこの都市の光と影をお伝えする。
オリンピッツク選手村の後は、比較的安価で分譲され人気を呼んでいる。都市開発に少数民族の労働力は欠かさない。
市内中心部に今も残された『胡同(フートン』)と呼ばれる地区。モンゴル語で『井戸』を意味する。700年の歴史のある胡同の中国北部の伝統建築『四合院』は、
一時期、国の再開発で消滅しつつあった。住民たちの昔ながらの暮らしを残そうと言う世論を背景に、現在は漢族1500人余の生活の場として改装され残され、
外国からの観光客と視察で活気を取り戻している。
住民たちの手で店舗や住居としてリノベーションされている胡同。
入口の門構えで、職業、地位がわかる。日本の住文化に強い影響を与えていたことが分かる屋根瓦や塀の造り
下の写真(左)は『胡同』の庶民の『四合院建築』中央の中庭を四方建物で囲ったスタイルだ。 下(中央)は重伝建・史跡での立派な地位の高い『四合院建築』
6つの世界遺産がある北京。天安門広場から故宮博物院に入ると、このような豪華絢爛の建物内部が見れる。
これって江戸以降の大陸文化の影響を大きく受けた日光・東照宮に繋がる伝統建築だと思いませんか?
参加及び取材: 潟Aップル 大竹清彦
【古民家再生の環境的側面】
日本の産業廃棄物のうち約20%を建設廃棄物が占め、民生部門のエネルギーのうち約45%を住宅が占めると言われる。社会全体の環境負荷の低減を図るには、この住宅建築をいかに環境配慮型に変えていくかが重要な課題です。住宅建材のリサイクル率向上や生活エネルギー使用量減少はどうすれば可能なのか?わたしたちは伝統的な素材、工法に、関わる最先端の知識に触れ、エコロジカルな視点からも民家再生に注力しています。
毎年建っている戸建住宅は約数十万戸で、最新の技術、性能を持ちます。しかし、立て替えればで、産業廃棄物と大量のゴミを発生させます。そして、もうすでに建ってしまっている既存住宅1500万戸はどうすればいいのでしょうか?わたしたちはリモデル、リフォーム(欧米ではリフォームというと歯の矯正の意味も含まれ、一般的にはリモデリング、ホームインプルーブメントと言われています。)を通じて、ゴミ問題も含むエネルギーなどの環境負荷低減をはかってまいります。とりわけ大きな機械装置(製造エネルギーが多大で廃棄時にリサイクルできないものを主に言います)の導入でアクティブな「省エネ」を図る方法よりも、より自然エネルギーをそのままの形で活用するパッシブな「省エネ」デザイン、設計を心がけていこうと考えます。
『ふるさと』というところは、我慢や不自由の多いところですが、その中で人は一生懸命に美的な誇りを探し美しく幸福に生きようとしています。その力こそ今の時代に必要だと『八郷』は、私達に教えようとしています。『町守り』は『町興し』に名を借りた開発行為とは異質のものでしょう。
『町守り』とは文化をその地で、地道に頑なに守り続けること。そこでは、簡単には壊さず大切に長く使う知恵が凝縮されています。作っては壊す、日本の現状の見直しは急務でしょう。次回は北京オリンピックで建設ラッシュの傍らで消え行く中国の『胡同』を取材し、伝統的民家形式である『四合院』建築を取材します。
NPO日本民家再生リサイクル協会正会員(株)アップル 大竹清彦
―栃木・藤岡町/青木邸・古民家解体(2007.11月) ⇒小山市/塩田邸・古材梁を再活用したリモデルへ―
静かな農村地帯に昔懐かしい風情を残す「青木邸」は江戸時代には、この土地で栄えていた大規模な農家。現在、旧道沿いに立つこの家の母屋は約100年前のもの。昔は街道の両脇に茅葺屋根の家々が立ち並ぶ日本の原風景を残す土地でもあった。最近はテレビの番組でも多く登場するようになった古民家とはいえ、子供の頃には「暗くて寒くて怖い」場所と思い育ったそうです。お母さんとの2世帯住宅を建てる決意をされたものの、祖先が使い残してくれたこの母屋をただ解体することに寂しさを感じていらした青木さんご夫婦。「まだ、使えるものなら是非、再生に活用て使い続けて下さい」と。まさに「200年住宅」の真髄ではないでしょうか?昔から、捨てずに大切に使い続けてきた構造材。本来、日本では当たり前に行われてきた建築文化です。もちろん、何もせず、200年耐用できるものなど何処にもありません。定期的に修理修繕し、次代を越え愛着を持ちながらメンテナンスし熟成されてきたのです。大切に使い住み続ける社会の実現。これこそがわたしたちの目指す「200年住宅」の意味するところではないでしょうか?青木さん、わたしたちアップルで古材として立派にリモデリングで大切に活用させていただきますよ。
Before(青木邸)
当時の貫工法(在来工法の原型)や竹小舞の土壁。地場の欅と松の曲がり梁が素晴らしい。
After(現在・再生リモデル中です・塩田邸)
増改築前(外観) 現在改装中 古材をクレーンで搬入
改築前(和室) 青木さんの地松の古材梁を2本活用
杉の古材柱を廊下でも活用
その他の古材活用リモデリング例 Before⇒After
よくある普通の和室 「古材の柱」で作った「自在ガキ」をぶら下げ、囲炉裏風の設えに。
「古材梁」を4本使っています。
古民家では、歴史文化的な背景を知ることで、ものの真の価値を知ることが出来ます。裏付けある知識を持つことで「先人たちの知恵」のルーツを知ることが出来ます。それらを正しく知ることで、またその知恵をより活用するという長い年月をかけ熟成されてきたし、先人達の知恵を尊び、スローフード、スローライフの精神が芽生えてきたのだと思います。
「エコの先端をいく文化を取り戻す」ビンテージリフォーム
江戸時代から、木材を再利用するのは当り前の時代でした。これがいつしか捨てる文化に変わってしまった。究極のエコロジーは、そのままの形で出来るだけ長く使うこと。ビンテージリフォームは、そんな私達の考えが詰まったコンセプト・リフォームです!リフォームアップルで強力に推進中!
古材を多用するビンテージリフォームは、高い志と古来の伝統工法の豊富な見識を習得した古材施工技術士に是非一度ご相談下さい。
===大切なものを壊さない。使い継ぎ再生させる。===福島県会津から古材を入荷しました。=== |
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