【日時】平成20年6月21日(土) |
歴史のある建造物と懐かしい年中行事。『小平・ふるさと村』には、都会になくなった心がほっとする何かが詰まっています。
取材: 潟Aップル・リフォームアップル自治医大店 高村文枝
【故郷を思い出す建物で懐かしい年中行事を楽しむ】
西武新宿線の新宿から僅か30分のところに、この小平『ふるさと村』はあります。東京小平市は、江戸時代の初頭に玉川上水の開通で開発された当時の新興地。今の都心のベッドタウンが信じられないくらいの過疎地だったそうです。開発当初、新田村落として人がすみ始め、青梅街道を中心とする東西街道に農家が立ち並んでいたそうです。そんな歴史のある小平市には昔ながらの建物や貴重な建造物がいくつも現存します。それらを、しっかり!保存して郷土の文化を後世に伝えるためこの『ふるさと村』が平成5年5月に開園しました。園内は開拓・農家・近代ゾーンに分かりやすく、伝統建物などが移築復元されています。中でも『4つの建物』は小平市有形文化財指定で貴重なものばかり。『開拓当初の復元小屋』や『水車小屋」、『消防小屋』にはその当時の生活用品も展示されています。また、ここは、今年で開園15周年で70万人の来訪者を記録更新中で、毎月、さまざまな行事と催しものが開催されていますから家族でお出かけになるのにうってつけですよ。園内の畑の農業体験、竹とんぼ作り、水鉄砲作り、七夕飾り、盆棚飾り、秋の虫の音を楽しむ会、羽子板作り、もちつき、鏡餅つくりなど・・・親子で『昔遊びと伝統行事』を楽しめるイベントが目白押しです。
ロケーション(西武新宿線小平駅or花小金井徒歩15分)・地図をクリックすると拡大! 綺麗な絵葉書が気に入りました。 絵にある水車小屋の図面です。
遊歩道と自転車道路を使って来てもいいですよ。 明治14年に開局の旧小川郵便局舎がお迎えしてくれる これは、管理事務所です。雰囲気あります。
思わず、竹馬に!管理棟から子供用ですよ〜の声に降りました。 園内のシンボル的 『旧神山家住宅』 防風林の間は、爽やかな微風が通り抜ける!
旧神山家住宅の内部です。 『囲炉裏』の煙の心地よい香りにつつまれて・・・ こちらは、竈『かまど」今も昔体験で使われている現役のもの。
旧神山家住宅の『裏縁』の板の間から水車小屋が鮮やかに見える! 粉引きしている『水車小屋』の前には水田ではない!『陸稲』が子供らの手で植えられていた!
水車小屋〜旧神山家住宅の間をせせらぎが通る。 深い軒の出の下にはこのような浸透式の雨排水が・・・『開拓当初の復元住居』の内部小屋組み
『旧小川家住宅』の現わしの天井と深い軒裏、7段にも及ぶ茅葺が縞々で美しい! 園内にある『柿の木公園』の真横を快走する西武新宿線。
取材:日本民家再生リサイクル協会正会員 潟Aップル・リフォームアップル自治医大店 高村文枝
【古民家再生の環境的側面】
日本の産業廃棄物のうち約20%を建設廃棄物が占め、民生部門のエネルギーのうち約45%を住宅が占めると言われる。社会全体の環境負荷の低減を図るには、この住宅建築をいかに環境配慮型に変えていくかが重要な課題です。住宅建材のリサイクル率向上や生活エネルギー使用量減少はどうすれば可能なのか?わたしたちは伝統的な素材、工法に、関わる最先端の知識に触れ、エコロジカルな視点からも民家再生に注力しています。
毎年建っている戸建住宅は約数十万戸で、最新の技術、性能を持ちます。しかし、立て替えればで、産業廃棄物と大量のゴミを発生させます。そして、もうすでに建ってしまっている既存住宅1500万戸はどうすればいいのでしょうか?わたしたちはリモデル、リフォーム(欧米ではリフォームというと歯の矯正の意味も含まれ、一般的にはリモデリング、ホームインプルーブメントと言われています。)を通じて、ゴミ問題も含むエネルギーなどの環境負荷低減をはかってまいります。とりわけ大きな機械装置(製造エネルギーが多大で廃棄時にリサイクルできないものを主に言います)の導入でアクティブな「省エネ」を図る方法よりも、より自然エネルギーをそのままの形で活用するパッシブな「省エネ」デザイン、設計を心がけていこうと考えます。
『ふるさと』というところは、我慢や不自由の多いところですが、その中で人は一生懸命に美的な誇りを探し美しく幸福に生きようとしています。その力こそ今の時代に必要だと『八郷』は、私達に教えようとしています。『町守り』は『町興し』に名を借りた開発行為とは異質のものでしょう。
『町守り』とは文化をその地で、地道に頑なに守り続けること。そこでは、簡単には壊さず大切に長く使う知恵が凝縮されています。作っては壊す、日本の現状の見直しは急務でしょう。次回は北京オリンピックで建設ラッシュの傍らで消え行く中国の『胡同』を取材し、伝統的民家形式である『四合院』建築を取材します。
NPO日本民家再生リサイクル協会正会員(株)アップル 大竹清彦
―栃木・藤岡町/青木邸・古民家解体(2007.11月) ⇒小山市/塩田邸・古材梁を再活用したリモデルへ(2008.6月)―
静かな農村地帯に昔懐かしい風情を残す「青木邸」は江戸時代には、この土地で栄えていた大規模な農家。現在、旧道沿いに立つこの家の母屋は約100年前のもの。昔は街道の両脇に茅葺屋根の家々が立ち並ぶ日本の原風景を残す土地でもあった。最近はテレビの番組でも多く登場するようになった古民家とはいえ、子供の頃には「暗くて寒くて怖い」場所と思い育ったそうです。お母さんとの2世帯住宅を建てる決意をされたものの、祖先が使い残してくれたこの母屋をただ解体することに寂しさを感じていらした青木さんご夫婦。「まだ、使えるものなら是非、再生に活用て使い続けて下さい」と。まさに「200年住宅」の真髄ではないでしょうか?昔から、捨てずに大切に使い続けてきた構造材。本来、日本では当たり前に行われてきた建築文化です。もちろん、何もせず、200年耐用できるものなど何処にもありません。定期的に修理修繕し、次代を越え愛着を持ちながらメンテナンスし熟成されてきたのです。大切に使い住み続ける社会の実現。これこそがわたしたちの目指す「200年住宅」の意味するところではないでしょうか?青木さん、わたしたちアップルで古材として立派にリモデリングで大切に活用させていただきます。
Before(青木邸)
当時の貫工法(在来工法の原型)や竹小舞の土壁。地場の欅と松の曲がり梁が素晴らしい。
After(現在・再生リモデル中です・塩田邸)
増改築前(外観) (和室) (廊下) 改装中:古材をクレーンで搬入
改装中:青木さんの地松の古材梁を2本活用、ドイツ・リボス自然素材塗料で綺麗に蘇る。
改築後(廊下)杉の古材柱を廊下でも活用、手洗いをしつらえ、トイレも増設。内装はスイス本漆喰左官&ドイツ・ウッドチップクロス張り
改築後(寝室)
改築後(和室:1) 内装:ドイツ・ウッドチップクロス (和室:2)内装:愛知・桃山土壁(弁柄壁)
その他の古材活用リモデリング例 Before⇒After
よくある普通の和室 「古材の柱」で作った「自在ガキ」をぶら下げ、囲炉裏風の設えに。
「古材梁」を4本使っています。
古民家を見て、その素晴らしさに感動する人は多い。その佇まいはわたしたちの五感に訴えるものは非常に多いが、本当の素晴らしさと意味するところは、自然のシステムが無駄なく利用されている先人たちの知恵に気づく点です。民家に蓄積された仕掛け、例えば風を防ぐ工夫、逆に風を導く工夫、高湿から室内を守る工夫、暗さを補う天窓の工夫といった仕掛けは、わたしたちのスローライフな暮らし方を見直すことを教えてくれます。これは過去への回帰を意味するのでなく、未来の住宅のために、伝統技術を見直し、継承し、新しい知恵を加えるということにつながって行きます。 民家の様々な歴史、文化的な背景を知ることは、ものの真の価値を知ることも出来ます。 裏付けのある知識を持つことで「先人たちの知恵」のルーツを知ることが出来ます。 例えば、家族団らんの食事は囲炉裏を囲んで・・・と思われていますが実は、『囲炉裏』は養蚕のための暖房であり、生活に余裕はなく、封建的なスタイルで食事は各自お膳で取っていた・・・。 しかし、現在はそのような封建的な風習はありませんから、『囲炉裏』は家族で仲良くみんで囲めばいい。 このように、民家を知ることは、わたしたちの先人たちの、地域にあった住まい方を正しく知り、その知恵を活用し、さらに長い年月をかけ熟成させていくものではないでしょうか。
「エコの先端をいく文化を取り戻す」ビンテージリフォーム
江戸時代から、木材を再利用するのは当り前の時代でした。これがいつしか捨てる文化に変わってしまった。究極のエコロジーは、そのままの形で出来るだけ長く使うこと。ビンテージリフォームは、そんな私達の考えが詰まったコンセプト・リフォームです!リフォームアップルで強力に推進中!
古材を多用するビンテージリフォームは、高い志と古来の伝統工法の豊富な見識を習得した古材施工技術士に是非一度ご相談下さい。
===大切なものを壊さない。使い継ぎ再生させる。===福島県会津から古材を入荷しました。=== |
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