【日時】平成17年6月5日(日)13:30〜JMRA主催 |
民家バンクに提供された蔵が、千葉県松戸市から東京都小金井市に移築され、まだ工事の途中ですが構造を見るにはいい機会でした。今回、26本ある通し柱や長さ8mの棟木を使った既存の構造を有効に生かした上で住居として再生します。天井の低い2階には採光・通風のための突き上げ屋根を新たに付け加え居住性の向上を図っています。増築部分、改造部分など新旧部材の組み合わせが最もよく判る状態での見学会となりました。
松戸市の山崎邸
ひっそりとした佇まいの山崎邸から当初は数奇屋の離れを移築する予定でしたが狭い中門を潜らなければ部材の搬出が困難であったそうです。
ふと手前を見ると下屋付のこじんまりとした蔵がありました。こちらの方が良いのでは?と急きょ蔵の方を譲り受けることとなったそうです。
古民家の構造:仕口と継手 梁などの構造材の解体は、組まれた順序と逆順に慎重に作業をすすめます。
柱や梁の接合部分を仕口・継手とよびますが、込み栓など1ケ所1ケ所全てを手作業で外していきます。
この蔵はかなり古く見えましたが、実際は昭和2年建立でした。良い材料と丁寧な仕事がなされた良質なもので地盤が良く土台が高く保存状態が大変良かったのです。ヌキもきちんと栓で留められていました。骨組みや構造材にはこの古材と信州産の新材を使ってもらいました。室内の床・天井は信州の杉板を壁の仕上げは石川産の珪藻土エコクイーンを使用してもらいます。 基礎と外壁、天井の断熱材は炭化コルク。床下の一部を蓄熱層と天井からの採光をパッシブソーラーで組み合わせるので床下の断熱材は必要ありません。パッシブソーラーは室内がよく乾燥するので洗濯物が室内で干せます。建具も旭硝子の木窓に防犯Low-eペアガラス。電気配線は全てエコケーブル。耐震壁は壁倍率2.6倍のモイス。給水給湯管は強ポリエチレンのサヤ管ヘッダー式にしました。(談)設計者:JMRA登録事業者アルケドアティス網野一級建築士
![]() ![]() |
|
古材と新材の見事な融合 取材レポート:リフォームアップル 大竹清彦 |
民家再生トップへ戻る |