「ケミレスタウン」/化学物質化敏症・シックハウス症候群解明へ
―千葉県柏市・千葉大学「柏の葉」新キャンパス―
千葉大学【ケミレスタウン】実験棟が完成/
―千葉県柏市・千葉大学「柏の葉」新キャンパス―
千葉県柏市に東京秋葉原からの常磐新線が開通し、新駅ができました。東口には現在マンションなどの開発が急ピッチで進められています。西口にはララポート・ショピングモールが今春オープンしたばかり。ララポートの真向かい道路を隔てた広大な敷地が千葉大学柏の葉・新キャンパスです。その敷地内に化学物質を極減した住宅実験棟「ケミレスタウン」が建設されました。千葉大学診療所環境医学診療科」では化学物質化敏症とシックハウス症候群を学術的に解明し、環境予防医学の確立を目指します。そのため患者家族が一定期間滞在し、血中の化学物質や様々なデータ解析が行われます。将来的に柏、流山市自治体と連携し、街全体の化学物質の低減を図り、アレルギーに悩む家族のみならず「環境ユニバーサルデザイン」の街づくりを目指します。
千葉大学ケミレスタウン構想 http://chemiless.hp.infoseek.co.jp/
柏の葉駅前のララポート屋上より千葉大キャンパスを臨む。手前がケミレスタウン実験棟
プロジェクトNO3・住宅/ 漆喰と石積みを内外装に使った無添加住宅
プロジェクトNO4・住宅/ シラス火山灰の内外装塗り壁のシラス+アルファー住宅
NO4・住宅/ 東急ホーム・ケミレス仕様
日本にも「バウビオロギー住宅」がいよいよ誕生
実験棟を見学し、感じたのは「こだわり」と称した独特の表現や「独自の技術」という偽りのPRが一切ないことです。また、製造〜廃棄まで膨大な環境負荷とリサイクルの悪い、一企業にだけに都合がよい戦略ツール・オール電化などの大規模な装置は無く、自然風や雨水利用など自然共生循環型という点が最大の特徴です。建物は木・石・土など自然素材を多様し、それらを営業目的にPRせずに、あくまでも「標準」という点が、また自然な姿でもあります。住宅先進国ドイツの「バウエコロジー」や「バウビオロギー〔建築生態学〕」の考え方に近い住宅仕様です。ケミレスタウン・プロジェクトは今後とも目が離せない住環境構想ともいえます。
NO4住宅は見た目は何の変哲も無いがパッシブな自然装置が盛り込まれる。 外付ブラインドで通風・日射を調節する。
鉄杉といわれる南九州・霧島地方に自生する杉は鉄分が多く黒味があり白木愛好家からは敬遠されてきたが、非常に丈夫で食外が少ない。
キッチンから洗面、浴室を臨む。鉄杉床、天井壁はやはり霧島地方のシラス火山灰の左官塗り壁。
この水はけのよさも、シラス火山灰の透湿性をを利用した土間ならでは。夏場、打ち水の気化熱で暑さを奪ってくれそう。
雨水利用:庭の一角に埋設した雨水タンクは一度濾過し、トイレなどの生活水で活用される。
また、軒下あたりまで上げられた雨水は、夏場外壁の冷却用にも再活用される。
諸外国からも注目のケミレスタウンは、大学の学問として住宅建材による健康影響、室内環境、空気質の研究分野に対し海外の学者らの見学者が多いプロジェクトとしても注目しておきたい。アメリカの住宅環境問題についての現状について、米国商務省在アメリカ領事館上辻氏からメールが届いたので、以下に掲載します。
アメリカ合衆国におけるグリーンビルディングと住宅格付け制度の動向
2007年3月31日
在大阪・神戸アメリカ総領事館・商務部インターン上辻 宏(立命館大学大学院・国際関係研究科)
サマリー
環境および健康に配慮した建築が、LEED(建築物認証制度)の浸透に伴い、公共建築物やオフィスビルにおいて拡大しています。現在、住宅向けLEEDの試行版が公開されており、近い将来住宅においても、公共建築物やオフィスビル同様、環境および健康に配慮した建築が急速に拡大すると予測します。
1.グリーン・ビルディングとは
グリーン・ビルディングとは住宅の室内環境を向上させると同時に、住宅の外部環境に与える負荷を軽減し持続可能性の高い住宅を作ろうというアメリカから始まった動きです。アメリカ連邦・州・地方政府は積極的にグリーンビルディングに取り組んでおり、連邦政府はその研究レポートの中で「エネルギー、水、物質の効率的利用を増進し、住宅の人体と環境への負荷を削減するもの」としています。
2.米国グリーン・ビルディング協会と建築物格付け制度
このグリーンビルディングを促進させるため米国グリーン・ビルディング協会(U.S. Green Building Council)が1993年に結成されました。同協会はグリーン・ビルディング普及のために、エネルギーと環境に配慮した建築物格付け制度であるLEED(エネルギーと環境に配慮した設計のリーダーシップ; The Leadership in Energy andEnvironmental Design)の制定と啓蒙活動を行っています。LEEDは加点方式による格付けを採用していて、容易な形で何がグリーンかの客観的な基準を提示したことに意義があるとされています。LEEDは非営利団体が制定したもので、格付けの取得は義務化されていませんが、連邦・州・地方政府の調達時にLEED格付けの取得を求めるようになってきており建築物の性能表示におけるディファクトスタンダードとなってきています。LEEDは米国国内で広く受け入れられており、認証を受けた建築物が速いペースで増加しています。
しかし、残念ながらLEEDの取得はいまのところ公共建築物やオフィスビルで占められています。住宅は公共建築物やオフィスビルに比べ特殊な要素が多く、住宅用にLEEDをカスタマイズする必要があったのもその理由のひとつではないかと思われます。2006年8月、2007年1月に住宅用LEEDの試行版が順次リリースされています。
3.住宅のインパクト
住宅分野におけるLEEDの動きは他の建築物、公共建築物やオフィスビルに遅れていますが、住宅分野におけるLEEDの重要性が軽視されているというわけではありません。米国の住宅のインパクトを概観してみると、米国には1億2千万の住宅が存在し、毎年200万以上の住宅が新たに建設されています。
金額面であらわすと住宅への投資額は1993年2,250.67億ドル(26.67兆円)、2004年5,648.27億ドル(66.93兆円)、直近では2006年に6,302.96億ドル(74.69兆円)を超えています。環境への負荷も大きく、住宅は米国で消費されるエネルギーの22%と全水消費量の74%を消費し、米国全土の二酸化炭素排気量の21%を排出しています。人体への影響という観点から見ると、一般的に住宅内での空気汚染の深刻さは屋外の4〜5倍といわれており、健康維持のためにも早急な対策が必要とされています。
4.住宅分野におけるグリーン格付け
米国グリーン・ビルディング協会が住宅向けのLEED試行版を2006年8月と2007年1月に発表しています。
2007年1月版によると、LEEDホームは次の8つの評価分野から構成されています。
1) デザイン設計プロセス:それぞれの評価分野において模範となるようなパフォーマンスや、斬新で効果的な技法が採用されているか。
2) 建築場所:規模、ロケーション、およびその他の建物が環境に与える影響が抑えられているか。また、インフラストラクチャーや公共サービスに近接しているか。
3) 持続性のある敷地利用:なるべく建築時の環境負荷を軽減しているか。土壌の保護や適度な樹木の配置を行っているか。
4) 水の効率性:雨水の有効利用、屋内・外での節水を行っているか。
5) エネルギーと環境:冷暖房システム、照明、およびその他の器具が適切なものか。適切な断熱処置が施されているか。再生可能なエネルギーの利用を行っているか。
6) 材料と資源:現地で調達できる再生・リサイクル可能な材料の使用、新規建材使用の抑制・リサイクルを行っているか。
7) 室内環境:有害な屋内ガスの削減や、換気、湿度の維持が適切に行われているか。
8)教育的処置:居住者に対しグリーン・ビルディングの啓蒙を行っているか。
これら8分野の必須項目を満たしかつ、各達成項目の合計点に応じて高度なものから順にプラチナ、ゴールド、シルバーからサーティフィケイテッドまでのLEED認証が与えられます。
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