―米国の長期優良住宅とニューアーバニズム開発視察報告(第26回)―
≪長期連載中≫
米国東部の伝統的近隣住区開発(TND開発)/メリーランド州・ケントランド・レイクランド
![]() メリーランド州・ゲイセスバーグ市にある隣接住宅地「ケントランド」と「レイクランド」は伝統的近隣住区開発(TND開発)された資産価値を失わない住宅地である。共通デザインコードは基本的にビクトリアン様式であるが、街区ごとにクイーンアン、ジョージアン、フェデラルなど米国東部の歴史文化を反映した建築様式である。 ![]() 英国の領主住宅(マナーハウス)を彷彿させるケントランド記念館 なだらかな丘陵地であり広大な土地は自然景観をそのまま生かし開発された 広大なコモン(共有緑地・公園)を囲むような住宅地の街区 全面道路への駐車は全住宅地で外来車以外は禁止され、バッツクアレイを通り裏側のガレージに駐車される この街区はバックアレイのない代わりにコモンを囲み各住戸からお互いの状況が確認できる配置となっている ガレージは家の間に置かれているが、住宅と同じ素材デザインで出来ており車、ガレージ共に存在感を感じさせない住宅地であり、防犯性の高い住宅地が計画されている ケントランドの湖は自然景観のまま計画された サイドウォーク(歩道)から各戸の玄関に向かう園路 サイドウォークと道路の間の緑地帯の下はライフラインが埋設されている 前面道路からバックアレイを通り裏側のガレージ 前面道路からバックアレーに入るところ ケントランドの街区 テラス形式のアタッチドハウス(連棟住宅) ビクトリアン様式であるが左右非対称、鐘楼が付きより詳細なデザインであるクイーンアン 外構の境界フェンスは、縦格子でホワイトの塗装 煉瓦の連棟住宅 【レイクランド】ケントランド隣接TND開発地 違いはケントランドの建築素材が本物に対し、レイクランドのそれは屋根シングル葺き、外壁下見板は樹脂、煉瓦はスライスレンガといった具合だ デザイン様式はケントランド、レイクランドで相違はない ジョージアン様式 フェデラル(連邦)様式 ![]() ![]() 【ジョージアン様式】 英国ハノーバー朝の国王ジョージ1〜4世の時代、1600年代半ばに英国で普及した建築様式 建築マニュアルで米国に伝わり威厳あるデザインは裕福移民の間でブームとなり米国のコロニアルスタイルとしてニューイングランドと南部の植民地で定着した。 【フェデラル(連邦)様式 米国で連邦制度が成立した18世紀後期から19世紀に普及し、連邦フェデラル様式と呼ばれる ジョージアン様式をベースに優雅で洗練された装飾が施され、縦に長く伸びた窓やパラディアン窓などの優美なフォルムが特徴となっている。 コロニアル様式が普及した後にアメリカで広まった。 【資産価値を失わない欧米の住宅地】 オーストリア・タッテンドルフ ドイツ・ダルムシュタット郊外 英国・ポートサンライト ドイツ・フライブルク 【資産価値を失わない欧米の住宅金融・モゲージローンの概略図】 米国 ![]() ![]() ![]() 【米国・TND開発に多いクラフツマン様式のバンガロウ型式】 【チューダー様式】 【スパニッシュ・コロニアル様式】 ![]() ![]() ![]() 【資産価値を失わない欧米の住宅地】 【パッシブハウスの概念図】 ![]() ![]() 【スマートハウスの概念図】 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2011-12年:海外視察地の現地からのリアルタイムBlog 米国リモデリング&ニューアーバニズム建築視察・バックナンバー2011年10月12日〜19日 2011年・もう一つの海外からのリアルタイムBlog 英国&ドイツ建築視察・バックナンバー2011年7月7日〜14日 ![]() 【自然エネルギーは太陽光発電だけではない:電力自由化と賢い政策で大躍進のドイツ】 太陽光発電は家庭の屋根に限らずスーパー・オフィス・学校・農場などより【大規模な場所】に事業として展開され、メンテナンスし易い壁面取付けが多い。日本のように画一的に【家庭の屋根】に・・・という政策ではなく真の意味で【電力自由化】が実現した風景である 電力の省エネに限らず、生活のあらゆる場面で無駄が省かれている。 日本やアメリカほど利便性が追求されていないヨーロッパでは、例えば車のカーシェアリングの普及も多く、専用の駐車場もある。 自転車が多いのは短絡的に「国民性」という言葉では決して片付けられない共同社会に暮らして質素倹約を基本とする生活習慣と、国の賢い政策運営が微妙に絡んでできたものである。 原発反対の旗は普通の家屋にも掲示されコミュニティーで運営されるウインドファームもよく目にする光景である ![]() |
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