◎従来の「形」にこだわらないデザイン・ニーズ
家族と共有する空間として、また毎日の料理をつくるキッチンは家の中でもますます重要なポイントとなってきました。新築・リフォームの際は、大半の方は大手メーカーの「システムキッチン」を選びますが、好み通りに一から作る「オーダーキッチン」にする人も増えています。暮らしにあわせ個性的に作れることが魅力です。
わたしは「南欧風」「リゾート風」「カントリー風」「黄色のカウンター」「扉は白で統一」「奥行きは75cm」「高さは作業しやすい87cm」「収納庫の種類も自分の好みで」…といった毎日使うキッチンに立つのが楽しくなるような「オーダーキッチン」に目を向ける人が増え、実際、弊社のキッチン・リフォームでもそんなお声がよく聞かれるようになってきているのです。
最初分譲で付いていたキッチンは当初は、綺麗で使い勝手もよかったのですが、「扉の兆番が壊れ、取り換えようとしたのですが、もう部品が無いと言われた」「自分用に手を加えたかったけれど、駄目でしょ」「外壁は塗替えられるのに、キッチン台は何もできない」・・・といったお声です。
これまで贅沢品というイメージが強かった「オーダーキッチン」も「豪華でなくていいから、自分の体やセンスに合った使いやすいキッチンを作りたい」という人が増えているのです。300万円以上かける人と、120〜130万円の予算で作る人の2タイプに大別させるようになったのが最近のオーダーキッチンの傾向です。
最大の魅力は、施工リフォーム会社とじっくり話し合いながら、家の雰囲気や自分のセンスに合ったキッチンを一から作れること。また、家の形状、間取りに合ったシンク・コンロ・食洗器・蛇口などのシステム・キッチンメーカーで扱っていないような「器具類の選択」、作業性に合わせた自分流の「スペース割り」、扉の位置、色、素材、取っ手が自由に使い作れる「収納」。既製品に飽き足らない方には「オーダーキッチン」も選択肢の中に入れてみてはいかがでしょう。

干ップル リフォーム・アップル
インテリアコーディネーター
塩田栄子 |
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