【日時】平成19年11月25日(日) |
―栃木県・高根沢町/11月25日(日)・佐々木邸・茅葺民家再生プロジェクト―
荒壁づくり
施主様は宇都宮大学教育学部助教授で工学博士の佐々木さん。ご夫妻で5年前より宇都宮市内のマンションから古民家へ転居を計画されていました。NPO法人JMRA民家再生リサイクル協会の存在を知り、登録時業者との出会いまではそう時間がかかりませんでした。そして、転居先の民家を捜し求め高根沢町での現地再生となった。構造や茅葺屋根などはJMRAの専門家に任せ、内装や左官仕上げをワークショップ゚形式で施工者を集いました。中国、韓国からの留学生3名を含む、学生ら、設計士、建築家の総勢15名で「土壁」ワークショップが行われました。ここでは土作りに適している「埼玉妻沼」産(利根川南岸には土壁、屋根土に適す)のものを主体に藁などを入れ数ヶ月間発酵熟成させたものが使われました。ワークショップ当日、まず下地のラティス(今回は竹小舞ではなく、斜めに交差させた板材を下地として使用しました。)にこの土を塗りこむ「荒壁」作りが、白石左匠(古河市)指導の下、終日行われました。
参加及び取材:JMRA「日本民家再生リサイクル協会正会員 潟Aップル 大竹清彦 JMRA登録事業者:釜a田工芸、滑摯屋根保存協会
昼の美観地区
利根川南側に堆積した土は粘りがあり、土壁作りに適している。
中国と韓国からの宇都宮大学の留学生3名も参加。 写真:下↓中央と右↓はわたしが担当した玄関土間の土壁です。
施主の宇都宮大学佐々木教授は・・・「ここでのワークショップを皮切りに将来も持続可能な住環境を目指します。前の畑では葦と綿を、裏に雑木、広葉樹を植え、落ち葉は畑の肥やしに、枝等は囲炉裏、竈の燃料に循環させます。また、裏の里山の針葉樹に「ツリーハウス」を建てたいですね。そのためにも現代の"結"に近いワークショプ形式を集いこの活動を持続させていきたい。」と語っています。
ワークショプの説明をする宇都宮大学佐々木教授と白石左匠(古河市)の佐々木さん。
白石左官のプロの手さばきのようには、なかなかいかないが、滑摯屋根保存協会の吉村社長(下野市)も参加された。
―栃木・藤岡町/11月21日(水)青木邸・古民家解体―
静かな農村地帯に昔懐かしい風情を残す「青木邸」は江戸時代には、この土地で栄えていた大規模な農家。現在、旧道沿いに立つこの家の母屋は約100年前のもの。昔は街道の両脇に茅葺屋根の家々が立ち並ぶ日本の原風景を残す土地でもあった。最近はテレビの番組でも多く登場するようになった古民家とはいえ、子供の頃には「暗くて寒くて怖い」場所と思い育ったそうです。お母さんとの2世帯住宅を建てる決意をされたものの、祖先が使い残してくれたこの母屋をただ解体することに寂しさを感じていらした青木さんご夫婦。「まだ、使えるものなら是非、再生に活用て使い続けて下さい」と。まさに「200年住宅」の真髄ではないでしょうか?昔から、捨てずに大切に使い続けてきた構造材。本来、日本では当たり前に行われてきた建築文化です。もちろん、何もせず、200年耐用できるものなど何処にもありません。定期的に修理修繕し、次代を越え愛着を持ちながらメンテナンスし熟成されてきたのです。大切に使い住み続ける社会の実現。これこそがわたしたちの目指す「200年住宅」の意味するところではないでしょうか?青木さん、わたしたちアップルで古材として立派にリモデリングで大切に活用させていただきますよ。
当時の貫工法(在来工法の原型)や竹小舞の土壁。地場の欅と松の曲がり梁が素晴らしい。
古材活用リモデリング Before⇒After
よくある普通の和室 「古材の柱」で作った「自在ガキ」をぶら下げ、囲炉裏風の設えに。
「古材梁」を4本使っています。
古民家では、歴史文化的な背景を知ることで、ものの真の価値を知ることが出来ます。裏付けある知識を持つことで「先人たちの知恵」のルーツを知ることが出来ます。それらを正しく知ることで、またその知恵をより活用するという長い年月をかけ熟成されてきたし、先人達の知恵を尊び、スローフード、スローライフの精神が芽生えてきたのだと思います。
「エコの先端をいく文化を取り戻す」ビンテージリフォーム
江戸時代から、木材を再利用するのは当り前の時代でした。これがいつしか捨てる文化に変わってしまった。究極のエコロジーは、そのままの形で出来るだけ長く使うこと。ビンテージリフォームは、そんな私達の考えが詰まったコンセプト・リフォームです!リフォームアップルで強力に推進中!
古材を多用するビンテージリフォームは、高い志と古来の伝統工法の豊富な見識を習得した古材施工技術士に是非一度ご相談下さい。
===大切なものを壊さない。使い継ぎ再生させる。===福島県会津から古材を入荷しました。=== |
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