海外（アメリカ）最新新築事情 　　　　　ドイツ編加藤俊和　　　2006アメリカ編　　　　　　　　 ２００７年度シアトル・ストリート・オブ・ドリームス レポート：Street of Dreams 200７　　EBPAｴﾊﾞｰｸﾞﾘｰﾝ建築資材貿易振興会 毎年恒例の全米最大規模の住宅展示会「ストリート・オブ・ドリームス」がワシントン州シアトルの東約３２�`、ウッディンビル市の１１５エーカーの分譲地、クインズクロッシングで開催されました。 最終的に４８戸の住宅が建ちますが、今年は５つのカントリー風住宅が販売されました。１１５エーカーのうち８０エーカーが自然保護地域で永久に保存され伐採、採掘、建設は禁止され、ホームオーナーが自庭の一部として自然保護が義務づけられています。また２棟の庭はワシントン州水生生物と動物局の野生動物サンクスチュアリとして登録されるため、廃水処理、水質モニタリングの登録、年1回の検査受け入れ、ネット上で水質の24時間遠隔計測に同意し入居します。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 今年の建築コンセプト　　　 2007年のSODは昨年までと大きく異なるものでした。"Going Green"がテーマとなり建築プロジェクトは幾つかの指針が設けられました。サイズは4,750平方フィートの上限（昨年は5,500〜10,000平方フィート）にサイズダウン。価格は2万ドルに制限（昨年6万ドル）され、キング郡スノホーミッシュ郡マスター建築家協会の基準に応じた環境性能評価制度ビルト・グリーンの★★★以上に設定されました。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ランドスケープ（景観） 　 今年のストリートオブドリームスは持続可能性ある建築と「グリーンビルド」が特徴で昨年よりも小さな建築設計へと向かいました。ランドスケープは従来と同様の自然そのものを取り入れた設計がなされていました。外部環境と室内居住空間を継ぎ目無く繋ぐ魅力的な石のタイルやリビングから景観が見渡せるオープンなフロアープランが今年も採用されています。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ５つのカントリー・ハウス アーバン・ロツジ：都会風高級ロッジ　 最も人気のあったこの棟はクラッシクなインテリアデザインが施された北西部アメリカ都市スタイルのロッジだ。４つの寝室、３〜４つの浴室付きの住宅はむき出し梁とトラスでできた高さ２４フィート（７．３m）の天井、ステンドグラスなどで構成され、天然素材を多用した室内装飾、天然石が多用される。 コッパー・フィールズ：　 細かなディテールと職人技が特徴で４３０�uの室内にオーク材の壁、銅色のタイル、ゼロ揮発性有機化合物塗料など環境配慮素材、エネルギースター認定家電が採用されています。 ラ・ベル・フルアー：ヨーロッパフランス調の田舎の別荘 グリーンリーフ・リトリート：現代的大草原スタイルの家 タマラック：芸術と陶芸の伝統的な大きなバンガロー ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 　　 　　 　 　　 　　　 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ２００８年度シアトル・ストリート・オブ・ドリームスはシアトル周辺で開催されます。日程はまだ発表されていません。 　 　　　　　　　　　　　　　海外リモデル事情(アメリカ編）はこちら