―福島/舘岩村環境美化条例に基づく風致地区「前沢曲家集落」―
「前沢には忘れていた風、人情、故郷がある。前沢を歩こう。風がそっとささやく」
会津前沢
南会津町の前沢「曲がりや」集落は、国道352をくだり会津高原、湯の花温泉を過ぎた少し先にあります。目じるしは「曲がりや」の蕎麦店が一軒ありその駐車場から徒歩で中に入ります。住民が暮らしている中での見学となりますから、洗濯物もでているし、大内宿のように綺麗に演出した観光地とはまた違う魅力を放っています。資料館もあり、「茅葺・曲がりや」の古民家をよく再現しています。数十件の集落の中に屋根の葺き替え中の民家を発見しました。若い娘さんの職人さんとお父さんとの家族で葺き替えているらしく、只見の五十嵐家住宅(国重要文化財)を噴き終え来ているそうだ。昨年までは大内宿から職人さんが来ていたが、今年は只見からきているそうだ。只見と前沢は雪が深く重い。対して、大内宿はあまり積もらない軽い雪質。この風土の違いから「茅葺屋根」の素材、工法も替わる。かつての茅場はもうこの集落には存在しない。すでに林と化しています。昨年出かけた、京都の北山の先の「茅葺の里」には、茅場があり地元の職人により「結い」で葺き替えを順次おこなっているものの、やはり人手不足、職人の高齢化という問題がどこの集落にもあるのが現実的です。「昔はこの集落の半分は屋根職人だったんだ。亡くなった主人も3代目だったんだが、息子は継がないで都会へ行ってしまったよ」と散歩中の前沢のばあちゃんから聞きました。そんな前沢集落には、まだ観光地化されない日本の原風景を見ることができました。
会津大内宿
会津の観光名所といえば、下郷町の大内宿をあげることができます。もともと江戸時代から下野街道の宿場町として栄えた大内宿には宿、食べもの屋が並ぶ、会津若松と日光(今市)を結ぶ会津西街道沿いの集落でした。現在は300メートルほどの街道の両脇に茅葺民家の家々が立ち並びお店や蕎麦やが営まれています。ねぎ蕎麦といわれる、高遠そばは長野地方に多い蕎麦の食べ方で、大根おろしの汁に、醤油を加えた汁でいただくのですが、箸の代わりに、薬味であるのねぎそのもので食べる「みさわや」が有名になった。テレビの旅番組で紹介されたせいだろうか。平日というのに表まで、並んでいたため私たちメンバーは山本屋でいただいた。ここの岩魚は「みさわや」が味噌を腹に入れているのに対し、シンプルに荒塩だけで焼かれている。このあいだ出かけた只見は岩魚の塩焼きで有名で叶津番所でいただいたもの同様、やわらかく火が芯まで通り頭から骨ごと食べられるのがいいですね。大内宿の街道の両脇には用水路が流れ、ビールや野菜が冷やされているのが見につきます。今は両側に細く整備され流れる用水路も、かつてこの川は真ん中に流れ、生活用水として、飲料、食事用、洗濯と段階的に、使い分けされながら人々に大切に使われ続けてきた生活の源でした。今見る姿は、昔を忠実に再現しているというよりも、あくまで観光的な演出が多いと思います。
会津前沢・大内宿の詳しいレポートと写真は
会津大内宿VS京都美山
同じ茅葺屋根民家の保存では、会津大内宿も木曽奈良井宿も似たところがあります。店舗営業を軸に家族で生計に取り組んでおり、おばちゃんたちがお土産や、蕎麦をやってます。茅葺屋根は他の地区から派遣され葺き替える。つまり地元ではそこまで屋根職人を抱えきってはいません。一方京都北山の先にある美山町では、茅場も茅葺職人も地元にいます。そして店舗やお土産やさんも規模が小さく、一ケ所に集積され有限会社として運営されています。京都美山の茅葺民家は生活そのままで、家の中に入って見学は出来ません。あくまで生活域を歩いて眺めるという自然なもの。お店に入り古民家や茅葺屋根を見るというスタイルではありません。だから茅葺職人は地元の結い「ユイ」という古来からのコミュニティーで成立しているところも、この会津大内宿や木曽奈良井宿と違う点です。たぶん京都美山に近いのは先の会津前沢集落ではないでしょうか。興味のある方はこの辺りを比較しながら見学されるといいと思います。 日本民家再生リサイクル協会正会員 (株)アップル 大竹清彦
以前のレポート京都美山の写真・木曽奈良井宿の写真
■那須高原、紅石荘
夏休み最後の土曜日で賑わう那須高原の幹線道路から少し東に入った静かなところに、今回の藤田邸はありました。約100年の推定築年数のこの民家は北杜市(旧北巨摩郡高嶺町)より昨年移築された民家で奥の座敷部分は増築されています。増築部分は新材が多く使われていますが、なぐり加工の廊下の楢板など、昔のチョウナ跡を連想させる仕上げになっていました。1階床面積が41坪のこの建物は那須連邦からの強い風に抵抗するかのように濃く塗られた杉板と本漆喰の白のコントラストが美しい大壁仕上げ。茶臼岳を望むために設けた2階小部屋にはアルケドアティス網野さんが多様される突き上げ屋根でこの再生民家の特徴になっています。地場の火山質の石を用いたアプローチから玄関に向かうと、きりりとした漆喰に網野さんの奥さんデザインの鮮やかな青のステンドグラスが我々を迎えてくれました。ドアを開けると、伝統工法の小屋組みの直下にオブジェとしてステンドグラスをはめ込んだメタリックな壁がハロゲンライトできらりと輝き絶妙な色彩を醸し出しています。建具を開け中に入ると、力強い小屋組み構造を見上げると主要構造材、板材、造作材にはケヤキが多用されていました。ドイツウッドコートで着色された柱と無塗装の梁の濃茶には、違和感が全くない仕上がりで大変美しい。日中には、やや黄褐色に見える塗り壁は、夕方の傾斜光でややオレンジ色にそして夕刻には、陰影が美しい間接照明と、床からの反射光でより暖色に変化するよう、巧みに照度計算されています。床は、廉価なタイルに間違えられない大判の赤御影石で眠り目地、面取り仕上げ。この暖色系の室内をもつ藤田邸が「紅石荘」と名づけられた由縁です。実はこの床にはもう一つの仕掛けが備えられている。「パシブソーラー」である。冬の日射はかなり奥まで差込み、北側のキッチンの冷蔵庫辺りまで差込み、日中蓄熱される。冬の間もこのパッシブソーラーの輻射熱を補充暖房に使い、あとは一台の撒きストーブで十分と施主の藤田さんは言う。設計者の網野さんは「民家形式のこの大きな空間ならば、温風暖房は効率が悪い。断熱構造の建物にパッシブソーラーの輻射熱利用が適していた」と言います。私たちは、時折、涼しくなった風の心地よさと澄んだ空気をいっぱい吸い込み、夏の終わりの那須高原の四季折々をパッシブに暮らすこの新古民家、「紅石荘」を知る素晴らしい見学会となりました。
■ リフォームでは、非常に専門知識が大切!
私達リモデラーと呼ばれるものにとって、リフォームは部分的とはいえ家を壊します。そして、作り替えを行う以上お客様の生命と財産に対して、明確な責任と使命を負います。そのためも、お客様に代わり法律知識、構造、施工、計画のプロでなくてはならず、専門知識と豊富な経験が必須となります。つまり建築業許可、建築士免許は担当を担うのには最低必要不可欠ということです。今年6月建築基準法が改正されました。例えば、1年後に「材木のプレカット工場」ですら許可、資格制に変わる可能性が大きいのです。リフォーム業界も同様「無許可・無資格者」で荒らされる点では同様で、今更言うまでも無く、この動きは消費者にとって最もウエルカムといえるものでしょう。これまで野放図のリフォーム業界の現状をやっと国土交通省が把握しました。わたしたちも、今後の法制度が変わっていくことを見守り、楽しみにしたいものです。 もし、怪しげなリフォーム販売業者に出くわしたら、下記までご連絡ください。
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従来、下野市南河内公民館だけで販売していた「手づくり石鹸」をアップルで購入できることになりました!自治医大駅や銀行、郵便局、スーパーのお買い物の際にお立ち寄りください。下野市生活学校やよい会は地域のよりよい環境づくりの一環として「廃油からの石けん作り」をご指導いたします。是非、学校授業やPTA、育成会に取り入れてみてはいかがでしょう。下野市・生活学校「やよい会」 連絡先
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「古材を多用するビンテージリフォーム」は、高い見識知識を習得した「古材施工技術士」にご相談下さい。消え行く民家や町家、取り壊すことなく末長く活用していきたいものです。街並み、景観そしてミクロでは室内生活環境がとても大切と私たちは考えています。現在のような20〜30年と言う短い住宅寿命をもっと長く使い続け、建物は社会資産の重要な一部であると言う持続可能なストック社会に変えていきましょう。アップルではシックハウス診断士1級の担当者がさまざまな住まいの問題解決に積極的に当たっています。現在栃木県内でシックハウス診断士(1級)5名診断士補(2級)30名が登録されています。
シックハウス診断士協会
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